介護現場の方から学んだこと | 人事評価制度・人手不足・人的資本経営(日々是人財)
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介護現場の方から学んだこと

今日は「介護現場の方から学んだこと」について書きます。

本日、介護現場の方(介護士さん)とお話をする機会がありました。

 介護士さんの前には
 なかなか思うように動けない彼女がいました。
 
◆彼女はベッドに移動したいので
 車椅子から立ち上がろうとしますが、

  1分すぎても・・・
  2分すぎても・・・

  なかなか車椅子から立ち上がることができません。

  手を貸してあげたくなる。
  助けてあげたくなる。

◆しかし、介護士さんは ぐっと我慢して 手を貸さない。

 手を貸さずに、どうしたら立ち上がることができるか
 立ち上がる方法を根気よく手順を追って伝えます。

 「そこでくるくる足踏みして・・・。」

 そうこうしているうちに、なんと、立つこともおぼつかなかった彼女が

 1人で立ち上がり、ベッドに移動できたのです。

 感動とともに頭が下がる思いでした。

介護士さんは、本当に彼女のためになる事はなにかを見据え、
安易に手を貸すことはしない。

手を貸せば、感謝をされるし
お互いにその場もいい雰囲気になる。
そのかわり、「自分は動けるんだ」という意識はどんどん薄れてしまう。
あわせて自分で動く「力」までそいでしまう。

◆◆◆

会社でも、上司が良かれと思って手を貸しすぎてしまうケースがあります。
実は、部下の自主的に考え動く「力」がおとろえてしまうことを知らずに・・・。

なかでも、部下の自主的に考え動く「力」をそいでしまうのは、
上司がすぐに解決策を提示してしまうこと。

「自主的に考え動く」部下に育てるには、
部下に考えさせる機会を゛何度も根気よく゛与えることが大事なのです。

部下が指示を仰いできたとき。
「~さんは、何からどうすればいいと思っているの?」と逆に質問してあげてください。

ぐっと我慢して、くれぐれもすぐに解決策を提示しないように(^^♪
(自戒をこめて)